- 秋到来
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2008.09.28 Sunday
「いじめを再定義する」
2日目の基調講演は、今から14年前にいじめのために自死した大河内清輝くんのお父さんでした。
ご自身の体験から、現在は相談員として、息子さんと同様の子どもたちの声を聴くことで、多くの気づきを貰ったと、じっくりと噛み締めるように語ってくださいました。
いじめに対する無知への悔やみは、いじめをエスカレートさせてしまった〜との言葉が心に残りました。
大人ができることって何だろう〜?
そこで、何を「いじめ」とするのか〜?
いじめを成り立たせている人間の条件を探ることが、すなわち 『いじめの存在論』への試みです。
加害者と被害者の二項対立だけでは見えない心の葛藤が絶えず起こってしまうことにも改めて気づかされた二日間でした。
自分の中にいる他者と、他者の中に見える自分の姿を見届けるには勇気がいります。
学校にはむき出しの個人が同年齢輪切り状態で詰めこまれているのも事実です。
だからこそ、子どもたちの「存在」に照準を当てることが必要なのでしょう。
おかげさまで、頭の中は、ただいま二日間の情報がいっぱい渦巻いてます(@_@)
たちのゆみこ
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2008.09.27 Saturday
第五回・子ども学会議が今日と明日の二日間、奈良女子大学記念館で開催されてます。
今回は「問題としての子どもから、存在としての子どもへ」と言うテーマで、いじめ理解を深め、いじめを再定義するという議論展開を試みています。
いまほど「子ども」が問題として世間に浮かび上がった時代は、かつてなく、問題として浮かび上がる背後で親も教師も、地域も行政も、自治体も政府も、研究者たちも、何とかしなければとの思いを強めています。しかし、問題の根は浅くない〜と、議長の浜田寿美男さん(奈良女子大学教授)は短期的な対策や対症的な療法では立ち行かない事実といかに向き合えるかと、問いかけます。
基調講演では大阪大学総長・鷲田清一さんが、「まなざし」をキーワードとして『見ぬふりをして見る大人のまなざし』が、かつての地域社会に充満していたことを語られました。
息苦しくなった人の関係に風穴を開けることはできるか?
いささか重たいテーマながらも、明日の会議の行方に興味と期待を感じた1日目でした。
会場の奈良女子大学記念館は女子師範学校として、明治の開学の頃に建てられた100年を越える貴重な木造建築です。
皮肉にも明日はここで、「学校」という制度世界の影響を問い直すことになりそうです。
たちのゆみこ
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2008.09.25 Thursday
昨日は大阪の老舗企業のひとつの「西尾家具工芸社」創業60周年・記念フォーラムにお招きいただき参加しました。
戦後の荒廃した時代に、子どもたちの学校環境の改善に尽くされた先代の意志が受け継がれての式典でしたが、60年の歴史にしばられることなく、いまを生きる私たちが未来につながっていくためには〜という大きな問いかけを発信されたフォーラムでした。
「子どもたちに良質を〜」まさしくいまの大人すべてに託された課題、そのひとつひとつの絡まった糸を、私なりにでも、ゆっくり諦めずにほどいていこう〜という気持ちにさせてくだっさった時間でした。
ゲストは環境ジャーナリストの枝廣淳子さんでした。
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